【感想】ペーパーマリオ オリガミキング
結論から言うと、めっちゃ面白かったです。
こんなにワクワクしたマリオのゲームはマリオオデッセイ以来!!最初から最後までずっと驚きが詰まっていました!
素直に感想を書いていこうと思うので、購入を考えている方は参考にしてください!!
ネタバレはほぼナシです!!
ストーリー
『ピーチ姫から、オリガミまつりの
招待状を受けとったマリオとルイージ。
うきうきしながら
キノピオタウンに到着すると……
どうしたことでしょう。町には誰もいません。
不思議に思いつつピーチ城に向かうと、
そこにはオリガミになったピーチ姫の姿が!
おどろくマリオの前に、とあるオリガミが現れて
こう名乗りました。
「私はオリガミ王国の王、オリー王である!」
オリー王は、マリオのなかまの 「ペラペラ」たちを折りたたみ、
世界をオリガミのための 「オリガミ王国」に作り変えてやる
と言い放ちます。
すると、あちらこちらから 巨大な紙テープがのびてきて、
ピーチ姫もろとも城を遠い山の 上へと運び去ってしまいました。
マリオは、オリー王の妹「オリビア」や、
時にはペラペラのクッパ軍団と共に世界をかけめぐり、
オリー王の野望を阻止すべくピーチ城をめざします。』
※公式サイトより
システム
今回のジャンルは「アクションアドベンチャー」でマリオを操作して謎を解いたり、山や砂漠、大海原などといった多彩な舞台を冒険する。
- バトル
フィールド上にいる敵とぶつかると360°バトル開始!敵はオリガミの姿に変えられたクッパ軍団!リング状のフィールドをスライドさせたり、回転させたりして一列に並べたときはジャンプやフラワー、四角形に並べたときはハンマーやしっぽで攻撃して敵を倒す!
ボス戦では同じようにスライドや回転を駆使してマリオの進むルートを作り出してボスへ攻撃できるルートを作り出す!
ねぶたのような姿で現れるクッパ軍団の敵、ハリボテ兵は例外的にマップ上で戦う!
- 謎解き
ペーパーマリオではおなじみのジャンプやハンマーだけではなく、今作はマリオの腕が伸びジャバラ状になり、壁をめくったり木を倒したりできるカミの手や、地面に空いたスカスカ穴を防ぐカミッペラ、相棒のオリビアが変身するカミ様の力などを駆使してフィールドを進めていく。
- 仲間
冒険の途中では仲間に出会い、共に冒険をすることもある。
ちょっぴりのんきなオリー王の妹の女の子オリビアや、記憶をなくしたボムへい、古代人の謎を追う考古学者キノピオ、マリオシリーズ全体を通しても珍しくマリオと協力をするカメックとクッパJr.など、個性的なキャラばかり。
良かった点
なんと言ってもストーリーです。とにかく最初から最後までワクワクさせられます!!ストーリーはテンポが良く、冒険の舞台も江戸時代をテーマにした場所や天空にあるジャングルなど楽しく、展開が二転三転していき予想が付きません。笑いあり涙ありの冒険が待っています!!
また、過去作にいたような仲間が復活してくれたのがとても嬉しかったです!!皆個性が豊かで、クリア後には必ず思い出に残るようなエピソードが各自用意されています。(特にボムへい)仲間も一緒に、オート行動ですが戦ってくれます!!
戦闘面ですが、アクションコマンドや敵を整列させて一気に倒す爽快感が気持ちいいです。また経験値の概念が今作にはないのですが、自分としてはアクションゲームのようにストーリーをテンポよく進行できるので割と好きです。
また、ボス戦が特に面白いです。文房具そのものの姿をしたブンボー軍団のイロエンピツやテープといったボスには弱点が存在し、その弱点を見極めて攻撃をすることで強力なダメージを与えることができます。その弱点を見極めるのが非常に楽しいです。最初に見たときは「ボスが文房具ってどういうことだよ(笑)」って思いましたが、どれも文房具の個性を活かしていて非常に楽しいボス戦でした。
もちろん、かっこいい姿をしている王道なボスも存在します!!また、マリオのファンの方なら必ず驚くであろうアイツもボスとして登場します。
やりこみ要素が豊富でプレイヤーを飽きさせません。各マップにあるおたからフィギュアやスカスカ穴、ハテナブロックやキノピオの救出、といったやりこみ要素が存在し、時には過去のマップに戻ってみると進行できるイベントが存在して一本道ではないのがとても良いです。
HD画質で描かれる、紙でできた世界は非常に見ていて楽しいです。小さい頃に工作で作ったジオラマやおもちゃを思い出させます。見ていて非常に面白いので、これはぜひプレイしつつ注目してほしい部分です。
今回はクッパ軍団と協力するストーリーなので、クリボーやノコノコなど、おなじみの敵キャラクターがフレンドリーに接してくれるのが楽しいです。皆個性的で、どこへ行ってもキノピオばかり…といった過去作にあったようなことは無くなりいろいろな種族が共存している感じが良いですね。
ところどころに挟まれるギャグも決して寒くなく、ちょっとした台詞や展開、パロディで笑わせてくれます。ボスが文房具なのも笑いどころですね。全体を通してシュールな雰囲気が笑いを誘います。
最後に、BGMが最高に素晴らしいです。各場面ごとに一度しか流れない楽曲が複数存在していたり、戦闘する場所によってBGMが毎回変わったり、ボス毎にBGMが用意されていたりと、こだわりを感じます。今作をプレイする際はBGMをぜひじっくり聴いてほしい!と言ってもいいくらいにはおすすめできます。
惜しい!と思った点
個人的には面白いと思えたザコ戦闘なのですが、これは結構人を選ぶと思うんですよね。
マリオのゲームの良さといえば、誰でも楽しく遊べて敷居が低い点だと思うのですが、360°バトルはパズルが苦手な方や、マリオストーリーやペーパーマリオRPGのような、奥深い戦闘が楽しみたい方にはちょっと…かもしれません。
なぜそう思うのかと言うと、まずテンポがゆったりしています。敵を整列→攻撃を選ぶ→攻撃と3つの段階を踏む必要があります。またザコ戦は決められたパターンのパズルを解くだけなので戦略性が薄いです。ボス戦だと、行動回数を増やしたり、攻撃力を2倍にしたりルート上にあるパネルを踏むとできるのでそれが戦略性につながっているんですけどね…。
あと、戦闘の意義がそれこそ紙のように薄っぺらいんです。RPGにおける戦闘といえば、経験値を得たり、お金を得たり、熟練度を上げたり、やりこみ要素の一つだったりすると思います。
でも、今作における戦闘は
- お金を得る
- 地面の穴を防ぐ、カミッペラを得る
- 図鑑を埋める
この3つしか意義がなく、少し地味な印象を受けます。お金は使いみちがたくさん存在しますが…経験値がないのはサクサクストーリーを進行させられて良い点だとは思いましたが、もっと戦闘の意義がほしいところです。サクサクしたストーリーのテンポと戦闘の意義を両立させたり、過去作のファンの方々でも納得できるような新しいことをしたりするのはプロのクリエイターの方々でも難しいんでしょうね……。個人的に戦闘自体は楽しい分残念でした。
一部のアイテムを使うことで収集要素を探すことができるのですが、電池残量の概念があり残量がつきると使えなくなってしまうのでほとんど使えないのが残念でした。
また、過去作のように仲間のアクションを駆使したり新しいアクションを覚えたりして謎を解く!という要素はあるにはあるものの無いに等しく、少し地味な印象を受けました。過去作のようなRPGではなく、アクションアドベンチャーに特化させるなら新しいアクションを覚え、新たなフィールドを探索できる要素が欲しかったです。
最後に、今作にはいわゆるQTEイベントや初見殺しが複数存在します。一応、それが起こる前にはキャラクターがセーブしなくて良いの?と言ってくれたり、ゲームオーバーになっても直前から復活できますがある人にとっては笑えるけどある人にとっては苦手な部分かもしれません。
総評
今回のペーパーマリオを楽しめる方は以下の方だと思います。
- マリオシリーズが大好きな方
今回のペーパーマリオにはマリオシリーズでおなじみのキャラからマイナーなキャラまでたくさんのキャラクターが出てくる上に、クッパ軍団と協力するシナリオが楽しめます。そのため、マリオシリーズのファンの方には必ずプレイしてほしい!と言えるでしょう!
- アクションアドベンチャーを求める方
シナリオが非常に楽しく、また探索要素・やりこみ要素も豊富で遊びがいがあります。
100%クリアするまでがっつり遊べるゲームがやりたい!という方におすすめです!
- 笑えるゲームが遊びたい方
シュールなネタを中心としてストーリーの各所にギャグ要素が散りばめられています。
ギャグ要素が好きな方には最初から最後まで楽しめるゲームと言えるでしょう!
過去作のペーパーマリオとはまた違った良さが今作にはあります!!当てはまる方はぜひプレイしていただけたらな~と!!